原発事故の特異性

水力発電も火力発電も、事故時の被害は甚大ですよね。
最近は「原発じゃない事故のほうが死者が大量だ!」なんて主張も、ネットではあります。

でも、原発事故はなんでこんなに問題視されるのだろう?って考えてみたんです。
これを考えることは、重要だと思います。
やはり、原発事故特有の特異性があるからだ、と思うんです。
問題視されるにはされるなりの理由があるからだ、と思うんです。

「他の事故に比べて超広範囲に被害が広がること」
「事故の影響が何十年も残ること(事故後の復興に向かって走り出す歩みが遅過ぎる)」
「被曝被害で死んだとしても誰にも被害者だと認めてもらえない可能性が高いこと」
「被曝が人体に与える影響について科学的に未知の部分が多過ぎること」
「被曝によるDNA損傷を修復する術をまだ人間が開発していないこと」
「土地の汚染と農作物の汚染被害が何十年も続くこと」

被害範囲の広さ。
被害期間の長さ。

そして、一歩間違えれば日本全土が原発周辺並の汚染地域になってしまったかもしれない、という危うさ。

水力発電の事故が一歩間違えたところで日本全土が水没することはないわけです。

この、危うさ。

ここらへんが、原発事故が他の発電所の事故と決定的に違うところ、なんでしょうねえ。

ぶっちゃけ、「他の発電所で死んだ人の数の方が多い!」という主張すらももしかしたらウソかもしれない、本当は、チェルノブイリの事故による死者は物凄い数がいるのかもしれない、という可能性をどうしても捨てきれない。

この、曖昧さ。

曖昧さ故に、「風評被害(?)」なるものも物凄いですし、現に福島の一次産業は甚大な被害を被りました。
(?)をつけたのは、汚染被害自体は事実だからです。ただ、汚染に寄って人体に影響を与えるかどうかは未知の部分が多いわけですよね。未知のものに警戒心を抱くのは普通のことですし、この警戒心だけで経済に大きな影響を与えます。経済は心理で動くのです。

被曝による被害は、「はっきりしていない」ということだけが、「はっきりしている」

結局の所、この曖昧なものを、他の発電所の事故と比べることすら現実的には不可能なのです。
だってチェルノブイリ事故一つとったって、まだ事故被害についての定説はないんですよ。公式見解と真っ向対立する解釈をしている科学者が、無視できない数はいる。
しかもある一国だけに偏っているわけではなく、世界中に、放射能危険派の学者がいる。
この対立の事実だけで、我々素人を「迷わせる」に十二分です。

もう三十年もたっているのに!!!!

チェルノブイリ事故以外で、有名な発電所の事故ってありますか?
ネットで調べたら、過去最悪の発電所事故は、中国河南省の板橋・石漫灘ダム決壊で、17万人も亡くなったそうです。
私はこの事故の名前を知りませんでした。

なぜ、チェルノブイリ事故の名前だけがいまだ人々の記憶から消し去られることがないのか。

この「なぜ」を考えることは、重要だと思います。
「そうか、水力発電のほうが危険だな。水力発電反対運動を起こそう」で思考停止して良いものでありましょうか?
そもそも論、ダム決壊と原発事故を比べるのはアリなのか?

結局は放射性物質の有無なんでしょう。

もし、水力発電や火力発電が、事故時に放射性物質をばらまくならば、きっと火力や水力にも反対者がいっぱいいたと思います。

火力発電所も化学的な有害物質はばらまきますが、放射性物質が含まれていない、被曝という曖昧模糊とした病原をばらまかない、ってとこが違うんでしょう。

どっちにしろ、日本では、福島第一原発事故に匹敵するような歴史に残る水力や火力の過酷事故は、起きてほしくないです。










しかし、かなり昔のこととはいえ、水力発電(ダム決壊)でそれ程の被害を出した中国・・・
日本ですら制御できなかった原発を、中国が制御できるものなのでしょうか・・・
偏西風で全部日本に降り注ぐんだぜ・・・
そうだこれも原発事故の特異性だなあ
中国でダム決壊しても日本の土地が水没することはないけれど
中国で原発事故が起きたら日本の土地が放射能に没して住めなくなる可能性は普通にあるわけです
やっぱ怖いよ、原発事故
反原発の立場の人が世界中にいるのには理由があるんだよ
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