七夕と日本神話、からの、世界の神話にみる「女神の痛み」

昨日は七夕でしたが、先日たまたま面白い説を見つけました。
アマテラス=織り姫、スサノオ=彦星、という関係性です

http://www.ict.ne.jp/~igaokada/kikitanabata.htm

↑このサイトなんですが
確かに言われてみると、共通点多いんですねー!

でここからは七夕と関係のない話。

スサノオとアマテラスの関係って、史実がどう反映されているか、という面から語る人が多いですが、まそういうの、無骨な史実とかは置いておいて。天岩戸神話と日食を絡める説は根強いですが、そういうのも置いておいて。
あくまで神話として。物語として。鑑賞してみる。

マザコンでシスコンで暴れん坊の弟と
その弟の乱暴によって岩戸に隠れてしまう姉
この乱暴ってのがエログロい。

天照大神が機屋で神に奉げる衣を織っていたとき、建速須佐之男命が機屋の屋根に穴を開けて、皮を剥いだ馬を落とし入れたため、驚いた1人の天の服織女は梭(ひ)が陰部に刺さって死んでしまった。ここで天照大神はスサノヲに怒り、天岩戸に引き篭った。高天原も葦原中国も闇となり、さまざまな禍(まが)が発生した(@wiki) 

皮を剥いだ馬って男性器を連想させますし、ていうかなんかが陰部にささって死んでるし服織女。
もしかしたらアマテラス自身がスサノオに強姦されたことをオブラートに包んでいるだけでは、とも想像してしまいます。あの有名な天岩戸の物語が、レイプされて引きこもっている女神様の話だとしたら?強烈ですよねえ色々と。

男神の乱暴によって、女神が隠れ、世界が一変してしまう、って神話、他国にもありますよね。
あと高貴な女神が、冥界に下り女王となる話も他国にあります。

で他国の神話の話したいのですが、そっちに行く前に、日本の冥界下り神話について触れておきます。

イザナミの死後、イザナギが追いかけて冥界に降りる。そこでイザナギは美しかった妻の腐乱モンスターと化した姿を見てしまうのです。でも一番ショックを受けたのは、その姿を見られたイザナミでした。怒って醜女たちにイザナギを追いかけさせててんやわんやでイザナギはイザナミに「離婚しよう」という。イザナミにとってはショックの追い打ちですよ。
「現世の人間毎日千人殺してやるわ!!」「えっ、じゃあ現世で毎日千五百人人が生まれるようにするから!」
以降、人は毎日千人死んで、千五百人生まれるようになりましたとさ。
と、人の死の起源となる。

ていうかこれすごい神話ですよね。
人間が死ぬ理由。それは、イザナミの、女性としての恥じらいだったわけです。たかがそんなもんで!?そうです、たかがそんなもんで。

神話世界は女性的な痛み、女性ならではの痛み、というものを物凄い畏怖している気がします。
原罪というか、トラウマというか。
人類のトラウマ。
それは、女性的な痛みなのだ。
そういう風に、古代の人々は考えていたのではなかろうか。

さて。
他国の神話にも、アマテラスとイザナミによって示される、女性ならではの痛みに対する畏怖が見て取れます。

●ギリシャ神話
大地の女神デメテルが、娘のペルセフォネを冥界の神ハデスに拉致されたため、嘆き悲しみ地上に降りて娘を探しさすらったために、植物が枯れて冬になってしまった。
子を失った母の悲しみ、これが冬の起源。
母の悲しみという、極めて女性的な痛みが冬の起源なのです。
それにハデスは当然、嫁にするために拉致ったわけです。意外に真面目な人でゼウスみたいにいきなりナニする人じゃなかったようですが、嫁にしたいと思って拉致るんだから性的暴力的意味合いが強いですよね。
これももちろん、女性的な痛み、でしょう。
ちなみにこの後ペルセフォネは立派な冥界の女王になります。


●マオリ神話
自分の夫だと思っていた男神が、実は自分の父親だと知り、ショックを受けて地下に下り死の世界の女王となった、ヒネ・ヌイ・テ・ポ 。
これが死の起源であり、これ以降、人は死ぬようになる。http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/BKSL090018.pdf?file_id=27544
これも色々考えちゃいますよね。
父親からの、何も知らない無垢な娘への近親相姦なんて、色々な性的暴力の中でも、最も悲惨な部類に入るでしょう。
この最も悲惨な女性的痛みが、ニュージーランド先住民の死の起源でした。
ちなみに後日談として、マオリ神話最大の英雄、マウイは人が死ぬ運命を変えようと、冥界におります。冥界の神を屈服させれば人は不死身になれるはずだ、と、ヒネ・ヌイ・テ・ポ の中に入って彼女を殺そうとする。
女神の怒りを買って、マオリ最大の英雄は死ぬ。

マウイは永遠の命を得るため、祖母であるヒネ(ヒネ・ヌイ・テ・ポ)の体内に入り込む決心をした。父は、彼女の口には鋭い歯、膣には石の歯が着いているから危険だと話したが、マウイは意志を翻さず、光るイモムシに変身した。そしてヒネの膣へ入ろうとしたところ、それを見たマウイの友人でもある鳥たちが笑い出したため、事態に気付いたヒネに膣の歯で砕かれてしまった。(@wiki)

これもどう見ても強姦を連想しますよね。ここで歴史が繰り返されているわけです。
まさにトラウマの再現です。
神の代から解決できないままに深層心理の奥底に居座り続けている、恐ろしいトラウマの再現。

日本、ギリシャ、ニュージーランド、地球規模で離れた地域なのに、こんなにもモチーフが似ている。
女性への性的暴力を連想させる描写、それによって世界に訪れる「冬」や「死」や「暗黒」といった巨大な不幸。

神話世界は女性的な痛み、女性ならではの痛み、というものを物凄い畏怖している気がします。
人類のトラウマ。
それは、女性的な痛みなのだ。
そういう風に、古代の人々は考えていたのではなかろうか。
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コメント

おもしろいっす

興味深いですよねぇ。
古今東西、神話って結構どぎつい話が多くありませんか?
現代だと「ちょっとそれは刺激的過ぎないか?」というものが普通に伝承されてるというか(汗)

そういえば、イザナミが黄泉へ行くことになったのも、火の神のお産で大事な部分を大やけどしたために命を落としたのがきっかけですよね。

http://homepage2.nifty.com/matsue-jo/matue_itou/izanagi_izanami_episode.html
イザナミとイザナギの話

そういえばちょっと違いますけど、昔の風習としてこんなのもあったとか…↓
http://happism.cyzowoman.com/2013/05/post_2446.html
ヤバすぎて封印された日本の奇習! 鹿児島の●○プ結婚「おっとい嫁じょ」とは?

時代が古いほど、女性の意志が軽んじられてると言うか、なんつーか「財産としての妻」というランクでしかなくて、対等な一人の人間として扱われる現代に生まれてきててよかったなぁ…と思うことが、時々ありますデス。

また、昔は、跡継ぎ(子供)が欲しいと思ったら妻を娶って種まきして後は女性のお腹にお任せ…すると運がよければ元気な跡継ぎが生まれてくる…という、「仕組みはよく分からんがこういうものである」というのを、脈々と受け継いできたんですよねぇ…。
唯の動物、というよりも「人間」として色々考えて生きてきたんだよなぁ…と感慨深いです。
感覚としては、それこそ「妻のお腹」が「俺の跡継ぎの為の畑」のような感覚…?
でももちろん、産む機械とかじゃないんですけどね。

神話で既に、お産と言うのはものすごい大変なものだったんだよ!というのは書かれていたのですよねぇ…。
ひつじさんのおっしゃる「女性的痛み」。
女性ならではの痛み。

とりとめないのでこの辺で(笑)

あと、不正な投稿と判断される内容で書き直した(笑)

No title

火の神生んだから焼けちゃった、って神様のくせに結構弱い、なんとかならなかったのかそこはー!あんた国生んだんだろー!って突っ込みたくなりますw

>神話で既に、お産と言うのはものすごい大変なものだったんだよ!というのは書かれていたのですよねぇ…。

ってそうか、そういうことだったのかー!
そう考えるとイザナミ様の死因がお産、ってのも意味深ですねえ。
深読みすると面白いなあ神話

>おっとい嫁じょ
田舎怖ええええええええええ!!!
よく小説の舞台で奇習の残る山村で謎の殺人事件が起きて、みたいな話ありますが、事実は小説よりって感じですね

そういえば嘘かまことか知りませんが、ナマハゲにはひとんちに上がりこんで人妻をナにする権利があって、秋田県の学校ではクラスのうち一人二人「なまはげの子供」がいるのは普通だった、なんてのを某ちゃんねるで見ましたが、
まさか、まさかねえ。
うふふふふふふ。。。
な、ナマハゲの子ってそれ。。。。

>それこそ「妻のお腹」が「俺の跡継ぎの為の畑」のような感覚…?

いまでも団塊の世代の男の人と、それより下の男の人では全然感覚違う感じしますもんね
これがおじいちゃん世代だったらもっと男尊女卑すごそ~・・・

そういえば意外に動物って紳士的ですよね
特に鳥
求愛ダンスとかして一生懸命アピールしまくって選んでもらえたら見事つがいに、とか立派な巣を作ってそれを選んでもらえたら結婚成立、とかって
法律でそう定められてるわけでもないのに、「乱れて」ないw

それだあ!

鳥さんだぁー!(唐突)
ワタクシ、実は小鳥大好きでして、その一つが実はそんな
「何気にジェントル」
にも見える性質のためなのかしら…と、たった今再認識いたしましたわぁぁ~!(笑)

鳥類の世界では、わりと「1対1のつがい」が多いそうですね。
数打ちゃ子孫繁栄…ってのよりも、決まった相手と卵を産む。
ご存じ、皇帝ペンギンも毎年何故か同じ相手の卵産む事が多いようだし!

あと確かカモか何かの種類の鳥の中には、合意の元で交尾した時じゃないと卵にならない種類があるとか。
つまり無理強いされてもそいつの卵は物理的に産めない。
凄いなぁ…と思いました!
鳥類の独自進化すげぇー!って思ったのでした(笑)

鳥可愛いよ鳥。
(ただし丸裸の雛だけは苦手だ…)


話がずれてゴメンナサイ!

イザナミ、お腹の中は火の神いても無事だったのに、産道がウィークポイントだったんですね、きっと…。


なまはげの子とかって…何か凄いっすね…(汗)

何かですねぇ、昔の風習みたいなものを調べてみたら結構色々とアレな感じのお祭りって存在したみたいですねぇ…。
祭りのクライマックスに明かりが一斉に消されたら若い衆は速攻好きな人を見つけてナニスル、みたいな「は?!」と思うような風習が…!

いやはや、昔は独男とか少なかったわけですわ…怖いですね。

既にご存じならすみません~!

No title

鳥かあいー!!
鳥かあいいよ鳥もふもふもふもふー!ってしたいけどできない感も萌えさかるうううううううう

す、すみませんなんか私も興奮しちゃいました

鳥の進化の方向性って考えれば考える程素晴らしいですね!
無理強いしてもたまごにならない、って生命の神秘を感じてしまいます。
真面目な恋をする方向、夫婦で仲良く子育てをする方向、そんな方向で進化したからこそ、雄鳥の羽はあんなに美しく、鳴き声もあんなに美しいわけですよね
調べたらほ乳類は結構、無理強い交尾もちらほらあるようで、けっこう野蛮な種族だなあ、みたいなw
そういえば見た目もあんまり美しくないし声も怖い動物が多いし(汗)

ほ乳類に比べてしまうと、鳥って心も体も美しい存在って感じがしてきてしまいました。
(いや鳥の中にも無理強い系もごく少数はいるんでしょうけども)

なんか鳥すげー!なんてうつくしい生き物!!
ああさすが天使には羽が生えているわけだぜっ!!
天は鳥の美しい生き方を讃えて羽をお与えになり御座所に近づけたもうたに違いない!!

>イザナミ
はっ!
確かに、お腹にいた時は大丈夫でしたね火の神、きづかなんだー!!

>昔の風習
昔すげええええええ
そういうらん交おっけー風習だと、男の人も妻の子供が自分の子供ではない可能性がぐぐっと高まるのに、いいんだろーか
お互い様だからおっけー??

とか悩みつつググったら、こんなスレも見つけました

tp://aruite5.blog.shinobi.jp/民話・神学/日本の祭りはらん交もあった??

ははあ、祭りの最中にできた子供は神の子として大事に育てられたとか、男性不妊の場合に跡取りできないと困るから小梨奥は積極参加してたとか、祭りの時以外は厳格だったという村もあるようで
祭りの時の「それ」はまったく犯罪とはみなされていなかったんでしょうね。

ちなみに私がこの元記事を思いついたのは、バッハオーフェンの母権社会論を聞きかじって色々妄想して、って感じです
ttp://1000ya.isis.ne.jp/1026.html
↑このブログでしょっちゅうネタにしている気がするサイトw
文章難しくて分かりにくいんですけど好きなんですよねえ、せいごうさん
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